続きです。
弁護士さんに抵当権抹消の算段がついたので、正式に清算人を選任する手続きを東京地裁にしてもらえるように依頼したのですが…
弁護士さんと転根抵当権者が話した結果が…10万じゃ…少なくとも3本じゃなきゃ…なんて話になりまして…、3本って100万ってことですか
………無理。
だって今回、購入までたどりついたので評価額がわかりましたけど…評価額ですら80万前後…。田舎の土地って実際のところ実勢価格が評価額より低いし…そんなものに手続きの費用を入れて200万なんて…。
しかも別に抵当権者って持ち主じゃないし…。抵当権者が土地を売却するには差し押さえしないといけないわけで、実際のところ抵当権者が差し押さえて競売にかける費用って100万近くかかるみたいで…つまり100万以上の価値のない土地の抵当権なんて、もぅどうやっても回収しようのない債権なんだし、それでちょこっとお金が入るならそれでいいじゃんって思うわけなのですが…まぁ~それは人それぞれの感覚なので。
で、弁護士さん曰く、これはもぅ20年待って、取得時効にすればっと。他人の土地でも20年占有して、持ち主から何も言われなければ占有者の土地になるらしい…。
じゃ、そっしよっか
持ち主は倒産した会社なので何か言われる可能性はかなり低いし。
っていうことで1回は取得を諦めたのですが…
今回、6月ぐらいに思わぬ記事をネットで見つけまして…まぁ~清算人を申し立てて実際に土地を購入した話なんですけど…実際に弁護士さんも強い分野と弱い分野があるみたいで、この記事を書いた弁護士さんに連絡を取ってみようと
で、話を聞いて、抵当権をそのままにしての所有者移転もできると聞いて、正式に依頼したわけです。もぅそんな二束三文の土地だし、購入してから差し押さえされても構わないし、たぶん費用に見合わないから差し押さえしないと思うし…、とにかく誰か管理しないと近隣の人たちのゴミ捨て場になってしまう…
ってことで2回目のチャレンジだったんですが…法務って色々面倒なものですねぇ~。弁護士さんに依頼したのが6月下旬だったんですが…終わってみれば12月…。
弁護士さんが清算人の選任届を提出したのですが、3回ぐらい戻され…その都度、現場の写真撮ったり、同じような事情の説明をしたり…弁護士さん曰く、前の案件は田舎の裁判所だったからあまり厳しくなかったけど、東京地裁はけっこう厳しいねぇ~なんて
さらには、3回目に戻されたときは、法律的な利害関係が成立しないと選任できないって
だったら1回目のときに言えばいいと思うのは私だけでしょうか…。なんか嫌がらせされてるみたい…・。
それでも弁護士さんも頑張ってくれて、やっと9月の終わりに清算人の方が選任されたかと思いきや、登記のための司法書士を立ててほしいと言われ、税理士さんに司法書士を紹介してもらったんですが…その司法書士さんのところで話が止まってたみたいで、10月の終わりに司法書士さんから電話がきて色々と言われ、仕舞いにはこの話から降りるって
民間企業なら依頼受けて1ヶ月後にやっぱやらないって…なかなかあり得ない話ですよ
っと。ってか忘れてたでしょ
っと疑いたくもなるぐらいの始末で…。
で、弁護士さんに頼んで、もぅ色々と面倒なので自分で登記したいと。新しい司法書士さんの見積もり費用も登記に20万とか言われてたし…。
そして…先日、東京で清算人の弁護士さんと私の弁護士さんと、私の3者立ち合いで売買契約を結び、その足で下田まで行って法務局で登記の手続きをしてきましたっ
初めて自分で登記の手続きをしてみましたけど…ネットでやり方とか調べられるし、提出しなければならない書面のフォーマットや書き方なんかもあり、結局のところ別に面倒なこともなく…、法務局の人の丁寧に教えてくれましたし。なんかネット時代になって色々な商売が激変しましたけど、司法書士の人とかも仕事が減ったのかなぁ~なんてどうでもよいことを心配してみたり…。
そんな苦労して手に入れた土地ですが…予定では、この土地ってウチの建物の2階とほぼ同じぐらいの高さでして(地形が山になっているのと、この土地が造成されていることによって)、なので2階の壁に穴をあけ扉を設置して、直接、2階からこの土地に出れるようにし、ここにコインランドリー的な洗濯機や乾燥機を設置した簡単な小屋を建てようかと思っています
ただ…この話…今回、どっぶりと法務的なことに浸かったわけですけど、そもそもこの土地って倒産した会社の持ち物であって、破産管財人に放棄され固定資産税も払われていないわけでして、そんな土地を購入して利用して固定資産税を払おうっていう話なわけで、ウチもこの土地を購入するメリットがあるわけですけど、自治体にもメリットがある話ですし、誰も損をしない話なのに、手続きにこんなに手間と時間と費用がかかるとは…もぅちょっと法律的になんとかならないものなのかなぁ~っと余計なことながら思ってしまいます…。